木の時計のご紹介


  木の時計ってどんなものを想像しますか?

グーグルで画像検索結果  「木の時計」。このワードをグーグルでイメージ検索をしてみましょう。すると出てくるのは、天然木の裏側にプラスチックの電池式ムーブメントがくっついているものばかり・・・。

 一方、木の時計を意味する英語表記「wooden clock」で検索するとどうでしょうか。すると、削り出した木製ギアが印象的で、振り子とおもりが付いた時計が何種類もヒットします。

 もちろん乾電池は必要ありません。おもりの重力エネルギーと脱進機によってコチコチと進む木の時計。これこそ木の時計だ!という思いに駆られ、依頼私はこの時計の製作に夢中です。私はこの時計を、クラフト界の1つのジャンルとして多くの人と一緒に盛り上げていきたいと考えています。

  高温多湿な日本でも木の時計は作れるの?

木の時計のアップ写真  ヨーロッパやアメリカでは熱心な愛好家たちによって楽しまれているウッデンクロック(木の時計)ですが、日本の高温多湿な環境では製作や維持が難しく敬遠されてきました。

 しかし、現在、木の時計の材料となる共芯合板の研究が進み、湿度や温度による狂いの少ない材料が入手できるようになりました。また、材料を超高精度で少量加工できる木材NCルータが一般にも使用できるようになったり、摩擦を簡単に軽減できるすべり剤の既製品も多く流通したりと、木の時計製作の難易度がグッと低くなっています。

  近年、日本の子供たちの理科離れが問題になっています

虫取りをする子供

 子供たちが“ものづくり”というものから離れてしまっている原因として、最近の家庭製品では「なぜ動くのか?」の子供の疑問に対して、大人が答えられないことがあるのではないでしょうか。 電池式のクオーツ時計が動く仕組みを子供に説明するのは、なかなか大変です。

 でも、この木時計キットを経験した方であれば、振り子時計の仕組みを隅々まで説明できると思います。

 この木時計があるご家庭では、音を立てて振り子が揺れている木の時計に、きっとお子さんやお孫さんが興味を示してくれると思います。 「いつもコチコチ動いてるな~。電池いらないのかな?」 「オモリがどんどん下がってきてるな、あっお父さんがオモリを上げた!」 などの子供たちの疑問に答えてあげてください。できれば、一緒にこの時計を作って使ってもらえれば、きっと良い学習の機会になってくれると思います。

 将来的には、子供向けの教材になるようなキットも企画できればと考えています。

  クラフト界の最高峰!

インテリアに溶け込むシンプルデザインの時計  気に入ったけど、自分にも作れるものか?という感覚まで来た方、もう一息です。私も時計に対して「複雑で難しい」という印象を持っていました。

 時計職人と聞くと小さな何千もの部品を組むイメージ。もちろんそんな高機能時計もあります。でも私が目指す木の時計はとにかく最小構成。振子時計に必要なパーツだけでミニマムに設計すると、部品数は本当に少なく出来ることに驚きました。そして、その飽きの来ないモダンさと。

 シンプルな最小構成のデザインとすることで、木の時計をアンティークなイメージではなく、新しいジャンルのオブジェにしたいと考えています。どんなモダン空間にもマッチすると同時に、構造を簡略化することで誰にでも作り安い時計になるはずであると信じています。

 もちろんいろんな機構や脱進機にもチャレンジしたい好奇心はありますので、月日と共に徐々に難易度を上げた作品をご紹介していきます。

平成27年7月 kitokei studio